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更新日:2009年6月10日

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書名:Clean Code クリーンコード
Clean Code クリーンコード

著者 Robert C. Martin 著/花井志生
出版社 アスキー・メディアワークス/KADOKAWA
ISBN 978-4-04-867688-5
発行日
2009年5月28日
価格 5,184円
(本体4,800円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/528頁
分類 プログラミング(その他)
 私はふだん、プログラマが書いたドキュメントを、他のプログラマが読んでわかるようにきちんと書きなおす仕事をしています。長らくこの仕事をしてきてひとつ不思議だったのは、多くのプログラマがきちんとしたドキュメントを書けないのはなぜだろうか、ということでした。
 詩とか評論とかならともかく、ドキュメントはプログラムにごく近い性質の文章です。つまりコンピュータの動きをC++やJavaで記述したものがプログラムであり、日本語や英語で記述したものがドキュメントであるのだから、プログラマにはドキュメントを書く適性があるはずです。それなのに書けないのはなぜか、ずうっと考えていて、最近ぽろっと思い当りました。
 ……そもそもきちんとしたプログラムを書けるプログラマはごく少ないのだ、だからドキュメントも、きちんと書ける人がめったにいなくて当然なのだ。

 やーなんで思い至らなかったんだろうな。
 プログラムをきちんと書くことをテーマにした本というのは、そもそもこの本がはじめてではありません。ずっと昔から、私にさかのぼれる範囲で言うと1976年『プログラム書法』から、数多く出版されています。本ばかりではなく雑誌記事でも定番と言っていいテーマで、つまり、プログラムをきちんと書くというのはたしかになかなかできないことで、しかも、時代が進み技術が進歩しても解決しない問題だということに違いありません。

 と、ひとつ納得したところでこの本を見てみると、なるほど、そういう古典的根源的な話だからだな、JavaベースなのにJavaを知らない私にもわかりやすいところが多いです。古典的と言っても古臭いわけではなく、バージョン管理システムやテストツールを前提にした手法や、マルチスレッド処理の記述手法など、私みたいな古狸も勉強しなおす値打ちがありそうです。
 まずはざっと17章「においと経験則」に目を通してみるといいですよ。ああなるほどと思った方は、あちこち適当に拾い読みしてみればいいです。知らないことが多いなと思った方は、書いてあることを自分のプログラムで試してみること、読むだけじゃダメですからね。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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