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更新日:2008年10月15日

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書名:映像編集とテープレスワークフロー After Effects+HDの基礎
映像編集とテープレスワークフロー After Effects+HDの基礎

著者 高野光太郎
出版社 アスキー・メディアワークス/KADOKAWA
ISBN 978-4-04-867395-2
発行日
2008年9月25日
価格 5,184円
(本体4,800円+税)
仕様 カラー/B5変型判/384頁
分類 アプリケーション(マルチメディア)
 「映像」というのは私が疎い分野のひとつです。どういうわけかそっち方面には興味が薄くて、ビデオを撮ったりはしないし、映画を観に行ったりもしないし、てゆうかそもそもふだんテレビも見ていません。某ファンクラブから隔月で届くビデオ会報でさえ、かなり長いこと観ないまま積んであったりします。
 興味が薄いとはいっても、コンピュータで映像を再生する技術については仕事上の必要もあってひととおり勉強しています。HDと言われればハイデフィニションのことだなとわかりますし、1080iと1080pとどう違うか正方ピクセルってなんのことかいちおうの説明くらいはできます。
 けどもうちょっと、映像を制作する技術についても知っておくといいだろうなと考えて、この本に手を伸ばしてみました。いやなに、このあいだ、ゲームのグラフィックスを作る本をいくつかまとめて読んだのがけっこうよかったなあと、自分のやっていることの上流工程を、人がどんなことをした結果が自分のところへ来るのかを垣間見ておくとあれこれ有形無形に納得するところがあるなあと、そんなことを思いましたのでね。

 著者の高野さんの肩書きは「映像ディレクター」だそうです。テレビ番組のオープニングタイトル、CM、ミュージックビデオ、劇場映画などを、After Effectsを使いながら12年間作ってきているそうです。その高野さんが言うには、12年前のAfter Effectsには簡単な機能しかなかったからユーザもまず基礎を学ぶことができた、バージョンアップのたびに追加された機能について学び足しすんなりステップアップすることができた、ということなんですね。それでこの本も、After Effects CS3について、基礎になる操作をしっかり身に付けようという構成になっています。
 最初はプロジェクトとフッテージとかコンポジションとレイヤーとかタイムラインとかいった基本的な概念と、素材を読み込み加工しプレビューしてムービーを出力するという基本的な流れをひとまわり、それから、ロゴマークのデータを取り込んでキーフレームやモーションパスを設定して動きをつける、次はプラグインを使って3Dや光のエフェクトをつける、デジタルビデオカメラで撮影した動画を合成する、といった順序です。
 若干、操作説明……どのメニューのどのオプションとかいった表面的な説明……がうるさい気がするのと、映像制作の現場用語、たとえば「ポストプロダクション」というのが説明なしに使われているせいで私にはわからなくなってしまうところがちょこちょこあったりもします。けど、ちゃんと「物を作る」話になっている気がするな。カバーの裏や表紙に、画面の説明やショートカットの一覧が入れてあったりするのも、実際に役に立つかどうかはともかくとして、いい感じです。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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