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更新日:2008年5月21日

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書名:Google Android入門
Google Android入門

著者 嶋是一
出版社 技術評論社
ISBN 978-4-7741-3462-8
発行日
2008年4月23日
価格 2,462円
(本体2,280円+税)
仕様 二色刷/A5判/240頁
分類 プログラミング(その他)
 携帯電話の本は、「パソコンの本」というジャンルに含まれるのか、どうか。
 まあ一般の人にとってはどっちでもいいことだと思いますが、書店さん、特にオンライン書店さんにとっては少々悩むところかもしれません。私もその昔「パソコンの本フォーラム」と看板を掲げてWebサイトを立ち上げたときにはかなり考えました。PDAや電子手帳やデジタルカメラなどとも比べて考えた結果、携帯電話を使うための本はそれを読んだ読者が「工夫する」本とは言いがたいから「パソコンの本」には含めない、と決めたのでした。
 が、もしかするとこの「Google Android」で、状況が変わり始めるかもしれません。

 「Google Android」というのは携帯電話向けのプラットフォーム、つまりOSとミドルウェアと開発支援ツールとをまとめたソフトウェアキットです。メーカー各社の携帯電話にGoogle Androidを載せ、さらにその上にソフトメーカー各社が作った電話帳やメールソフトや予定表や写真管理やミュージックプレーヤーといったアプリケーションを載せるという、つまりパソコンと同じような3層構造ができて、ユーザがハードウェアとアプリケーションとを選べるようになる。最初から組み込まれている機能を使うだけじゃなくて、どういう機能をインストールしてどういうふうに使うかユーザが工夫する余地が広がることになります。

 この本では、Google Androidの概要と開発キットの使いかたをひととおり、それからAndroidアプリケーションの基本的特徴的な構造についてひととおり、そして最後にいくつかアプリケーションを作りながら開発手順について説明しています。
 Google Androidを載せた携帯電話が実際に市販されるようになるのかどうか、市販されたとしてシェアをとれるかどうか、ビジネスの動きまでは私にはわかりません。けど、見たところはたしかに市場受けしそうだし、携帯電話の開発に携わっている方はチェックしておいて損はなかろうと思います。

 まあもっとも、Google Androidを載せた携帯電話が普及したとしても、ユーザが携帯電話を工夫して使うことにはつながらないような気もしますけどね。iアプリみたいなものがあっても、多くのユーザは出荷時組込みのソフトで十分だと思っていたわけですし、そういうユーザの意識は今後もそれほど変わらないはずです。てゆうかそもそもパソコンにしたって、自分でソフトを選んでインストールする人がいまやどれくらいいることか。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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