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更新日:2008年2月27日

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書名:シンクライアントが変える 企業ITインフラ 改訂版
シンクライアントが変える 企業ITインフラ 改訂版

著者 松本光吉
出版社 日経BPマーケティング
ISBN 978-4-8222-6219-8
発行日
2008年2月7日
価格 1,728円
(本体1,600円+税)
仕様 単色刷/A5判/208頁
分類 情報通信(ネットワーク:その他)
 実は私、「ペタコン」なんです。
 自分でもどういうわけだかわからないのだけど、薄ぺったいものが好きでたまらない。ノートパソコンでも携帯電話でもデジカメでも、性能より値段よりまず薄ぺったいものに手が伸びる。2次コンなのと関係……、たしかにあるかもなあ。ランファの胸が薄ければもっといいのにとはかねがね思っていて、あ、でも最近カルーアが、ふかふかもいいなあとか思ったりもしてますけど。

 て、脱線脱線。シンクライアント、つまり「薄い端末」という話です。
 ネットワークシステムにおいて、クライアント端末の機能を削りサーバ側で大部分の処理を行うものをシンクライアントシステムと言います。もともとは端末機器を安上がりに済ませてシステム全体の費用を抑えようという発想で、それに日常の保守や障害対策の費用も含めていわゆるTCO削減のために注目された方式だったのですが、最近、情報流出や機密漏洩といったセキュリティ対策としても注目されるようになってきました。
 要するに従業員各自のデスクにはモニタとキーボードとマウスだけ、コンピュータ本体は別の場所に置いてある、というシステムですから、データの持ち出しようがないし各自が勝手なソフトをインストールしたりすることも防止できるわけです。
 や、そんなんなったらもうパソコンじゃないじゃんよとも思うけど、しかしよく考えてみると、会社で業務アプリケーションの端末として使われているパソコンはすでにパソコンじゃないし、さらに考えてみると、そういう場でパソコンを使ったのは単に便宜的な問題、企業システムというのは本質的にパソコンが必要な場・パソコンを使うべき場ではなかったのだとも思います。

 この本、シンクライアントシステムの概略と導入・運用事例の紹介がまとめられています。技術書ではなくビジネス書、それも啓蒙書というか市場ニーズ掘り起こし書というか我田引水的なところもあります。
 まあしかしいずれにしても、世の中がシンクライアントへと動いていくトレンドは間違いないですね。企業はもちろん、もしかしたら、家庭のパソコンも。
 元パソコン少年としては、少々さびしいような気もしますけれど。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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