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更新日:2007年6月20日

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書名:実験データ処理に使う Excel2007 活用法
実験データ処理に使う Excel2007 活用法

著者 嶋貫健司
出版社 カットシステム
ISBN 978-4-87783-151-6
発行日
2007年5月25日
価格 2,700円
(本体2,500円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/246頁
分類 アプリケーション(表計算:MS-EXCEL)
 読んで標題の如しで、あんまり補足することがありませんね。理工系の実験で得たデータの整理・処理にExcelを使うという、そういうテーマの入門書であります。
 理工系の人にとってExcelはとっつきにくいもの、なんですかね。Excel自体の機能やExcelの解説書が主にビジネス系ユーザを想定している傾向はたしかにあるけれど、それで理工系の人が抵抗を感じるものかどうか。ふうむ、私はあんまり意識したことがなかったな、ハンパに理工系だからかな。
 ま、私の意識はこの際おいといて、もしそんなふうに、Excelはビジネス系のソフトだからと思って避けている方がいるとしたら、それは損ですよ。表計算ソフトというものはワープロやデータベースソフトと違って、似たものがパソコン以前にはなかった。パソコンができて初めて人類が手にした道具なんです。……てなこと言っても、いまどきの人にはどっちも最初からそこにあるわけで実感が沸かないだろうけど、まあとにかく、表計算ソフトを使わなかったらパソコンを使う価値が半減する。現代人としてぜひ、表計算ソフトの使いかたは身に付けておくべきだと思います。

 と、いうわけでこの本。
 データ処理に使いやすいように、フォントやセル座標の表示形式やオートコレクトの設定を変更することからはじまって、セルの選択やデータの入力、数値の表示形式、特に有効桁数をきちんと考慮して表示させる方法……なるほどたしかにこのへんはExcelが理工系向きじゃないところですね……、それから罫線の引きかた、計算式や関数の使いかた、LINEST関数を使った最小二乗法、データをプロットして近似直線を引いたグラフ、印刷、Word文書にグラフを取り込む方法、といった内容です。

 そうだなあ、ついでにもうひとつ、グラフをいくつも描いてはいけないということも身に付けておくといいと思いますよ。Excelを使えばそこそこ見栄えのいいグラフがいくつでも描けるけど、ほんとに大事なのはひとつのグラフですぱっと表現することですからね。……いやその、このあいだあるところでそういうものを、ひとつで済むのにたくさんグラフを並べた小学生の自由研究みたいなものを見ちゃったのでね。パソコンを使う(パソコンに使われない)というのは、なかなか難しいです。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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