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更新日:2007年1月24日

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書名:入門 Google Web Toolkit
入門 Google Web Toolkit

著者 江川崇吉野雅人竹端進
出版社 ソフトバンククリエイティブ
ISBN 978-4-7973-3747-1
発行日
2006年12月28日
価格 2,786円
(本体2,580円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/344頁
分類 情報通信(インターネット:JAVA・ActiveX)
 Google Web Toolkitというのは、Googleのスタッフが開発しただけで機能的にはGoogleとは関係なく、WebアプリケーションのプログラムをJavaで書いてデバッグまで済ませてからJavaScriptに変換するという開発用ソフトです。
 ぉぅなるほど、そんな手があったかと、私はぽんと手を打ちましたね。

 Webという強力なインフラを活かすシステムを考えると、クライアントPC側でユーザインタフェースを司るJavaScriptはたいへん重要な要素になります。逆かな、JavaScriptをうまく使うと、ユーザインタフェースはクライアント側・データ処理はサーバ側と処理を分散させてWebの力を十分に引き出すシステム設計ができる、という順序かもしれません。
 ところが、私もいくつかJavaScriptのプログラムを作ってみてわかったんですが、現状のJavaScriptで実用的なシステムの一部を作るのはかなりに無理です。それは、デバッグツールが整っていないとか、まともにシステム構築を考えてプログラマの視点から解説した参考書が出ていないとか、そういった理由であってJavaScript自体の問題ではないので、Javaでプログラムを開発してJavaScriptに変換して運用するというのは、たしかにうまい解決です。
 ちょうど、ある客先でここ2年ほど作ってきた業務日報システムにあちこち無理が出てきて、次のステップではWebベースで作り直そうと考えているところだったので、そんな関心もあって読んでみました。

 Google Web Toolkitの位置づけ、セットアップと開発工程のウォークスルー、ユーザインタフェースのクラスライブラリ、サーバとの通信処理、テスト工程、ブラウザの「履歴」の制御、国際化対応、アプリケーションの設計から実装・運用までの事例、といった内容です。
 私が経験していない大規模のソフト開発を前提としているからだろうとは思いますが、あまり読みやすくはありませんでした。「テストドリブン開発とはどういうことか」みたいな一般論に、必要以上に紙面を割いてしまっているような気もする。
 まあ、それはそれとして、Google Web Toolkitは一度なんかの機会に使ってみようと思います。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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