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更新日:2006年7月26日

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書名:Web2.0 超入門講座
Web2.0 超入門講座

著者 小林祐一郎
出版社 インプレスコミュニケーションズ
ISBN 978-4-8443-2277-1
発行日
2006年7月13日
価格 950円
(本体880円+税)
仕様 単色刷/B6判/176頁
分類 情報通信(インターネット:その他)
 何をいまごろになってとは我ながら思うのですが、「Web 2.0」の本をひとつ取り上げてみました。

 「Web 2.0」というのは、昨年9月にTim Oreilly氏がいまどきはやりのWebサイトとWebビジネスの特徴をまとめた論文を発表して、その中で名づけた言葉です。データが最重要リソースであること、集合知つまり口コミを活用すること、マルチデバイス対応、クライアントサイドプログラミングによるクイックレスポンス、身軽な開発体制をとりユーザをパートナーとして引き込むこと……、て、要約していったらブックレビューじゃなくなってしまうな。とにかく読んでいてわかるのは、いまどきのWebの膨大なスケール、発信者と受信者の区別のない構造、無限に低いコスト、従来の常識をほんとうにくつがえす状況が現実にできてきているということです。
 私は長いこと本を作る仕事をしてきたけど、本を作るというのはある一人の視点によって情報を取捨選択して固定するということで、集合知ではないし発信者が決まっているし、ページ数というコストに見合わない内容は切り捨てるのが当然。Web 2.0的な考えかたは、パソコン通信時代からネットワークを見てきているので理解はできるものの、しかしやはり私としてはなじみにくい気がします。

 ただまあ、落ち着いてよく考えてみると、Web 2.0に乗ればいいというわけではないですね。Web 2.0は基本的にWebビジネスの手法、GoogleやAmazonやmixiやはてなが成功しているしくみをまとめただけのことで、他の業種にそのままあてはめられるものではありません。
 出版業にしてもソフトウェア業にしても、あるいは書店にしても喫茶店にしても理髪店にしても、はたまた八百屋にしても魚屋にしても駄菓子屋にしても、菓子職人もトレジャーハンターもスイカ売りも、Web 2.0をそれぞれにカスタマイズしたWeb 2.0xをつかむことが必要なんだろうなと、そう思います。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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