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更新日:2006年7月5日

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書名:ゲームのアルゴリズム 思考ルーチンと物理シミュレーション
ゲームのアルゴリズム 思考ルーチンと物理シミュレーション

著者 ねおだ如
出版社 ソフトバンククリエイティブ
ISBN 978-4-7973-3595-8
発行日
2006年6月27日
価格 2,808円
(本体2,600円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/372頁/CD-ROM 1枚
分類 プログラミング(その他)
 ゲームプログラミングの中でも、「思考ルーチン」と「物理シミュレーション」の考えかたに焦点を当てた入門書です。考えかたがメインなのでプラットフォームはあんまり関係ありませんが、いちおうWindows, DirectX 9.0です。

 私はゲームプログラミング関係の技術ドキュメントをリライトする仕事をしていて、つまりこのへんの話もいろいろ聞きかじっているもので、なかなか面白く読めました。特に「思考ルーチン」、業界ではAIとも言うんですがこれは基本的に各社独自のノウハウなのでね、一般的な内容のドキュメントを作ることはなくて、私もあまりよく知らなかった分野です。囲碁将棋のような思考系ゲームはもちろんとして、格闘ゲームやレーシングゲームなどでも、プレイヤーとコンピュータとが対戦する形式である以上はコンピュータ側に思考ルーチンが組み込まれているということ、いや言われてみればあたりまえなんだけど盲点でした。

 この本では、自軍と敵軍が互いの城を攻めるターン制のシミュレーションゲーム、障害物のあるフィールドで2台の戦車が撃ち合うリアルタイムシミュレーションゲームをサンプルにして、思考ルーチンの作りかたを解説しています。まず単純な方法から始めて、弱いところ不自然なところをひとつひとつ分析して補っていくという進めかたで、つまり思考ルーチンというのは上を見れば複雑だけれど手のつけようがないものではないんだという、そういう書きかたですね。
 思考ボードゲームについては事例はありませんが、局面評価・先読み・枝刈り・定石蓄積・学習といったベースになる理論・手法が紹介されています。エンタテインメント性とのバランスについてもきっちり書かれている。

 高校生ぐらいだとやはりちょっと難しい、かもしれません。でもけして理屈っぽい書きかたではないし、十分クリアできると思う、がんばってクリアしてほしいなと思います。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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