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更新日:2005年9月24日

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書名:メーラーだえもんさんへの手紙
メーラーだえもんさんへの手紙

著者 メーラーだえもん
出版社 マイナビ
ISBN 978-4-8399-1893-4
発行日
2005年8月31日
価格 1,166円
(本体1,080円+税)
仕様 カラー/新書判/128頁
分類 コンピュータ一般(教養・読物)
 「Re:failure notice」という件名のメールを、きっと誰でも一度は貰ったことがあるだろう。これは、送ったメールがメールアドレスのタイプミスやメールアドレスが無かったりした時に、届かなかった事を知らせるメールである。件名から英文で、本文も英文のためか、最初に来たときは何がなんだか分からないが、よくメールを見ると「送ったメールは届きませんでした」という内容で、サーバーから返信されたメールだという事がわかる。しかし、よくも見ずにこれを誰からのメールだと勘違いする人が多いらしい。それは全文が英語で書かれているせいで、メールに書かれている内容が分からないために起きるのだが、そのメールをわざわざ返信している人がいるというから驚きだ。メールは、パソコンだけにとどまらず携帯電話でも行なえるようになり、メール人口はかなりの人数にのぼるが、利用者が多ければ多いほどメールに対する知識も千差万別ということなのかもしれない。
 本書は、その「Re:failure notice」というメールに不信を抱きながらも、果敢に返信をしてくれたメールを載せた、ブラックユーモア的な本である。「メーラーだえもん」というのは、「Re:failure notice」を送るサーバーのプログラムの事で、本書はその「メーラーだえもん」さんからの報告という形で、返信されてきたメールを次々に紹介していく。それらメールは、「Re:failure notice」というメールは誰か人が書いたもので、その人に思いを伝えるために書かれているが、結局は機械相手にメールを送っているに過ぎない。そこに本書の面白さがあるわけだが、来たメールの内容が分かって送っている人や本当に分からないで尋ねてくる人、不信なメールだと勘違いして怒り出す人など、内容は本当に色々である。個人的には面白かったが、よくよく考えてみると、外国人に尋ねられたときのオドオドした日本人の姿のようで、なにか同じ日本人として情けない気持ちにもさせられた。本書に載っているメールがどこまで本当のことなのか分からないが、送ってきたメールの殆どがドコモなどの携帯メールだという事も興味深い。メールに対する知識があまりないまま新しいコミュニケーションツールとして、携帯メールを手に入れた日本人といったところか。そんな人たちのおかけで、メールは活躍の場所をパソコンから携帯に移し、そして新たな表現が作り出されていくのかもしれない。そんな事を考えた一冊である。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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