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更新日:2005年8月17日

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書名:アイデア&プロセスの法則 プロダクトデザイン
アイデア&プロセスの法則 プロダクトデザイン

著者 山田聡子株式会社バベル 翻訳/IDSALynn HallerCheryl Dangel Cullen
出版社 マイナビ
ISBN 978-4-8399-1705-0
発行日
2005年7月27日
価格 3,758円
(本体3,480円+税)
仕様 カラー/B4変型判/208頁
分類 コンピュータ一般(教養・読物)
 プロダクトデザインと言うよりインダストリアルデザインとか工業デザインとか言ったほうが通じやすいかと思いますが、自動車・スポーツ用品・文房具・家具・キッチン用品・医療器具・おもちゃ・事務機器など、そういったさまざまな製品のデザイン事例を紹介する本。コンセプトや、初期のアイディアスケッチや模型や、試作品や図面や、ユーザのフィードバックや技術的な検討や、デザインが出来あがっていく過程が示されています。
 ノートパソコン・PDA・折りたたみキーボード・マウス・CDケースなどの事例もありますが、なんにしてもコンピュータの本というよりは美術書です。

 designという言葉には本来「設計」の意味があるはずなのですが、日本語で「デザイン」と言うと色彩や形状など美観外観に偏ってしまい、往々にして中身のない見てくれだけの話で終わることになってしまいがちです。……あ、そうか、私がMac好きになりきれない理由がわかった……けどそれはちょっとおいといて、その点、インダストリアルデザインには機能と操作性という目標が第一にあって、さらに量産可能性や製造経費といった制約があり、そのうえに美観が載ってくることになります。いわゆる機能美というか、現実に根ざした美観というか、いや私はこういう話が好きですね。

 設計やデザインというのは方法論が成り立ちにくい、つまり、どうやったら設計ができるようになるのか、どういうふうに作業を進めればよい設計よいデザインができるのかを体系化して教えるのは難しい分野です。結局のところは経験を通して学んでいくしかないので、こういう本で事例を知ることはおおいに参考になるでしょう。

 ところで、このあたりの事情はソフトウェアについても基本的に同じはずですが、ソフトウェアをデザインしていく過程の事例集というのは、まだ見たことがない気がします。……本にするのは無理かな、あってもよさそうに思うのですが、どこかの版元さんで出してみていただけないでしょうか。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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