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更新日:2005年6月18日

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書名:InDesign 乗り換え案内ハンドブック
InDesign 乗り換え案内ハンドブック

著者 山本英司
出版社 マイナビ
ISBN 978-4-8399-1690-9
発行日
2005年4月26日
価格 3,024円
(本体2,800円+税)
仕様 カラー/B5判/256頁
分類 アプリケーション(DTP)
 今まで使っていたアプリケーションソフトを新しいバージョンに移行する時、また同じ機能を持った他のアプリケーションソフトに移行する時、それはどんな時だろうか。まず考えられるのが、OSが新しいバージョンになる時。これは、新しいパソコンを買い換えれば必ず起こる問題で、MacintoshからWindowsにマシンを切り換える時も同様だ。それからソフトそのものの技術的な進歩やソフトの周りの環境が進歩する時も、ソフトの移行を考える時だろう。とにかく、ソフトが新しいバージョンになる時はそれなりの投資が必要になってくるため、慎重に吟味してから行わなければならない。おいそれと簡単に行えるものではない事だけは確かである。
 さて、今回は前回同様DTPソフトのInDesignの解説書であるが、前回の解説本と内容が大きく異なるのはInDesignを新しいバージョンに移行する時やOSを新しいバージョンにした時のソフトの移行で起こる問題を中心に解説をしている点。前述したとおりソフトを新しくする時いろいろな要件があって考えられるものだが、DTPにおいては少し事情が変わってくる。DTPの世界では、圧倒的にMacintoshとQuark XPressという組み合わせが支流だった。それがまず新しいOSである今のMac OS Xでは、今まで使っているソフトが使えなくなった事でQuark XPressを新しいバージョンに切り換えていかなければならなくなった。そしてこれが他のソフトとは大きく異なるのだが、フォントの新しい形態の誕生により、必ずしもMacintoshでなければいけないという事もなくなってきたのだ。今のMacintoshマシンとWindowsマシンは性能的にもあまり変わらなくなってきていながら、ハードそのものの価格に関してはかなりの開きがある。もし、切り替えのときの投資が安く済むのであれば、Windowsも選択肢の一つとして考えられるのである。
 というわけで、DTPでは少し複雑になっているソフトの移行を、本書はQuark XPressからInDesignという形で解説をしていき、その移行に関して起こる問題点を洗い出し解決していく。もちろんソフトの解説もしっかりしているので内容的には前回の解説書より劣る事はない。むしろ全頁カラーで、図も多いのでこちらの方が読みやすいかもしれない。移行に関する問題については、実在する雑誌制作の現場のケースを取り上げて解説しているので説得力がある。この問題はこれからどんどん起きてくるので、本書を読んでしっかりと対応していきたいところだ。このような解説書が出版される事自体、他のソフトとは置かれている環境が違う事がわかるが、こんなにOSの進歩、ハードの進歩、環境の進歩に左右されるとは少し驚きでもある。今DTPの世界は、新たな環境への突入したともいえるのではないだろうか。だからこそしっかりとした知識を身につけた上で、自分にあった選択をしていくべきだろう。投資したのに使えなかったなんて事にはならないようにしたいものである。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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