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更新日:2003年10月1日

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書名:アナログコンテンツをパソコンに!
アナログコンテンツをパソコンに!

著者 阿部信行
出版社 ラトルズ
ISBN 978-4-89977-055-8
発行日
2003年8月25日
価格 1,620円
(本体1,500円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/276頁
分類 アプリケーション(マルチメディア)
 アナログコンテンツという言葉をここんとこちょくちょく見かけるような気がするんで、その中から一冊。録画したビデオテープをパソコンに取り込んで編集してDVD-Videoを作ったり、レコードやカセットテープやラジオ放送をパソコンでデジタル録音してCDに焼いたり、写真やネガフィルムをスキャナで取り込んでデジタルアルバムにしたり、活字をOCRでデジタルデータにする、といった内容です。インタフェースカードのことやDVD/CDに貼るラベルや、周辺の話題までフォローした、おおむね気配りのよい本だと言えるでしょう。

 ……て、話が終わっちゃいましたけど、いやその、私はこのテの話にはひとまず後ろ向きの反応をしちゃうんですよ。
 アナログコンテンツをデジタル化すれば半永久的だなんて、理想論に過ぎませんよ。CD-Rだってハードディスクだってある日突然読めなくなることがあるし、再生ソフトがなくなってデータが無意味になってしまうことだってある。クオリティが落ちることはなくなるが、よくなる可能性もなくなってしまう。保管スペースはたしかに減らせるけど、使える場所は限られてしまう。そしてとにかく、デジタル化するためには手間がかかる。

 いやその、我ながらまったく後ろ向きですな。
 実を言うと私はだいぶ昔、フィルムスキャナがはじめて20万円を割ったころに購入して、写真のデジタル化を始めました。結果は、あっさり挫折。だって、一晩に10コマぐらいしか進まないんですよ。そのころは毎週土曜日に2〜3本撮るペースだったから、次の土曜日になっても終わらないわけです。私ゃ考えましたね。こりゃおかしいよ、今日という時間は今日の写真を撮るために使うべきだろ、どんなに先になったってオレの人生で大事なのは「今そのとき」であって「保存された過去」ではないはずだ、写真が色褪せたらそれでいいじゃないか、それも歴史を刻むことなんだから……。

 まあ、まだパソコンが未熟だった当時の話です。今なら、少なくとも写真とスキャナに関しては、状況はまるっきりよくなってますよ。
 そういえば、某アイドルファンクラブのビデオ会報がかなりな山になってきてます。モノとしての執着も特にないし、この際、デジタル化してテープは処分しようかと考えはじめた私です。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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