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更新日:2003年4月18日

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書名:ダービースタリオンアドバンス全書
ダービースタリオンアドバンス全書

著者 CB's PROJECT成沢大輔 編著
出版社 エンターブレイン
ISBN 978-4-7577-1341-3
発行日
2003年2月13日
価格 1,620円
(本体1,500円+税)
仕様 カラー/A5判/368頁
分類 ゲーム攻略(専用機:任天堂・GAMEBOY ADVANCE)
 私はこの「ダービースタリオン」というゲームが大好きで、パソコン、ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーション、セガサターン、ニンテンドウ64等で発売された全てを遊び尽くしている。以前、レビューでニンテンドウ64版の「ダービースタリオン」の攻略本(本書の前作的な本で、著者も同じ)も書かせて頂いたが、この「ダービースタリオン全書」はゲームが機種を変えても必ず発売され、今では「ダービースタリオン」に欠かせない存在になっている。今回は、「ダービースタリオン」の最新作、昨年末に発売されたゲームボーイアドバンス版の攻略本として発売された本書を紹介させていただく。
 本書は先程も述べたように、ソフトが発売されれば必ず発売されていた。著者もずっと同じで、10年ぐらい続いているように思う。そのためか本書は、前回、前々回とも比べて特に大きな変更点もなく、ゲームの攻略に3割、ゲーム内の種牡馬、繁殖牝馬の解説に7割といった構成だ。本書が発売されたのはゲームが発売された約3ヵ月後なので、攻略の部分はしっかりと調べており信用性もある。血統に関してのデータもしっかりしていて、これだけで血統辞典として通用するぐらい書かれている。
 また、同じゲームの攻略本として10年も続けているためか、補助的な役割として「攻略本」というものをしっかりと理解していて、「攻略本」の完成形に到達しているように思う。情報をたくさん詰めておきながら簡単に探し出せるその親切さは、本当に素晴らしい。本書を片手に「ダービースタリオン」ゲームボーイアドバンス版を楽しんでいる人も多いのではないだろうか。

 さて最後に「ダービースタリオン」の面白さについて触れておきたい。今回の最新作では、ゲームボーイアドバンスという事もあり、グラフィックの大幅な改善はなかった。それでも今までの作品以上に面白く感じたのは、このゲーム自体が目の見えないデータに対して、ユーザーに大きな想像力をもたらしているからだろう。種牡馬と牝馬のかけあわせによって産まれる仔馬達は、しっかりとした法則があるもののゲーム内ではそれが数値となって表れてくる事はない。それがユーザーに大きな期待と想像力をもたらして、ゲームの中へとユーザーを引き込んでいく。かの有名なゲーム「信長の野望」(ユーザーが戦国時代の一大名となり、全国を制圧していくゲーム)の初期作品では、戦の時、兵士たちはただの数値でしか表されていなかった。しかし、そこにユーザーは大きな想像力を持ち出して、戦国大名になっていたのだ。ゲームの面白さは、ソフトが一方的にユーザーに押し付けるのではなく、しっかりとした会話がなければ面白いとはいえない気がする。そして「攻略本」はそのソフトとユーザーの会話の通訳だけに徹すればいいのだ。本書はその観点から言っても素晴らしい出来といえるだろう。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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