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更新日:2003年3月5日

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書名:3DCGアニメーション
3DCGアニメーション

著者 安生健一栗原恒弥
出版社 技術評論社
ISBN 978-4-7741-1664-8
発行日
2003年2月21日
価格 3,218円
(本体2,980円+税)
仕様 カラー/B5変型判/280頁/CD-ROM 1枚
分類 アプリケーション(グラフィック:3D)
 コンピュータグラフィックスのアニメーションはもうそこらじゅうで使われるようになりましたが、特に私はここ数年ゲーム業界の端っこで仕事していましてね、リアルタイムのCGアニメーションはいまのゲームを支えている基礎技術なので、ドキュメント担当の私もかなり理解していないとなりません。こんなことなら数学をもすこしまじめに勉強しておくんだったと思うこともしばしばです。
 3DCGというのは、結果は映像表現だけども、中身は数学なんですね。3次元の座標とベクトルと行列演算が基本、さらにデータ量や計算量を減らすためにいろいろ高度な手法が必要で、よりリアルな描写・より滑らかな動きを表現するためには、より優れた感性とともにより高度な数学が必要になるのです。
 それで普通は感性担当のクリエイターと数学担当のエンジニアとの分業で取り組むことになるわけですが、この本は、クリエイターに向けて、エンジニアの担当部分の概略を解説するというものです。基礎・背景となっている技術と理論が把握できれば、表現を生み出すためにも3DCGソフトを扱うためにも、そしてなによりエンジニアと協力してCGを作っていくために役立つ、という狙いですね。

 私なんかはクリエイターでもエンジニアでもない、いささか傍観者的な立場ではあるんですが、しかしいい買い物した気がしますよ。私が聞きかじっている程度のことはきれいにカバーされているし、さらに私にとって新しい知識もかなり盛り込まれている。辞書的な資料としても役に立つし、読んでも面白いです。

 特に興味をひかれるのはやっぱりその衣服の動きを表現する手法、……いやまあその早い話が、女の子のスカートがひらひらぱたぱたふわっとする様子ですだよ、スカートの揺れをどうデータ化してどう計算するかという技術的問題、スカートが揺れるとどうしてココロときめくのかという感性的問題、いやあ興味は尽きませんです。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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