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更新日:2003年2月10日

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書名:誤字霧中
誤字霧中

著者 矢矧晴一郎
出版社 SCC
ISBN 978-4-88647-948-8
発行日
2002年10月22日
価格 864円
(本体800円+税)
仕様 単色刷/B6判/139頁
分類 アプリケーション(ワープロ:その他)
パソコンを使うようになって誤字が増えたと思いませんか。手書きの頃は辞書で漢字を調べながら書いたものですが、かな漢字変換が自動で漢字を出してくれるようになってから、意味もろくに調べずに難しい漢字まじりの文章が簡単に書けるようになってしまいました。だから手書きではひらがなで書いていた言葉がどんどん漢字になって、文章全体が「黒く」見えるんですよね。例えば「新たに」「併せて」「及び」「必ず」「出来る」「更に」「直ちに」「専ら」などなど。なんとなくこういう言葉が漢字だと頭がよさそうに見えるものだからつい漢字に変換しがちですが、ひらがなでいいんですよね。

辞書をひかないものだから、同音異義語もなんともあやしい雰囲気です。「同士・同志」「意思・意志」「感心・関心・歓心」。漢字変換で最初に出てきたやつに決定すると、意味がまったく違っていて、恥をかくことにもなってしまいます。なるべく辞書をひく習慣をつけたいものです。まあ最近のIMEは同音異義語の意味を表示してくれるようになったので、便利にはなりましたが。

それにしても誤字脱字の話題で一冊の本ができるとは思いませんでした。誤字脱字の傾向と対策。いろいろとあるものです。しかし、誤字が多くなるのはギクシャクとした人間関係が原因の場合もあり、その対策が「人事制度の改善」とは恐れ入りました。そこまでやるか、と思いっきりツッコミを入れたくなりましたが、誤字脱字が会社の信用を損なう場合もあるというのは事実です。もしかしたら誤字脱字の量が社内の人間関係や企業体質のバロメータとなるかもしれません。お客様へのお知らせや宣伝物の記載に重大なミスがあるようでは、その組織の体質を疑い、体制を改善する必要があるかもしれません。それくらい誤字や脱字には気を配らないといけない、という本でした。


書評者: 関 裕司 <>

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