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更新日:2002年11月18日

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書名:ネットの落とし穴
ネットの落とし穴

著者 ネットトラブル取材班舟山聡
出版社 翔泳社
ISBN 978-4-7981-0124-8
発行日
2002年8月5日
価格 1,382円
(本体1,280円+税)
仕様 単色刷/四六変型判/187頁
分類 情報通信(インターネット:その他)
ネットでのトラブルというのは現場に犯人がいない、つまり「遠隔操作犯罪」なわけですから質が悪いです。しかも人の弱みや無知な部分を上手に利用しますから、なかなか表沙汰にもできないし泣き寝入りが多いんでしょうね。本書はそういった事例に関する弁護士による問答集なのですが……、正直に言うと笑えます。

問:損害賠償請求できるでしょうか。
答:まず犯人を特定することです。

そりゃ無理でしょう。ネットでは本当の自分の姿を隠して架空の人物になりすますことなんか簡単なんですから、詐欺的な行為を働くにはうってつけの場であるわけです。入手困難な人気のチケットや違法性のある薬品がメール一本で簡単に買えるなんて、「おかしい」と思うのが常識でしょう。その程度の判断ができなくて詐欺にあっている連中には何の同情心もわきませんね。私はネットを使った個人間取り引きはまずしません。もしやるならしっかりしたエスクローサービスを利用するか、最初からお金をドブに捨てるつもりでやりますね。そんな危険なことをしなくても、身の回りに物はあふれているし、そもそも最近物欲が衰えた(老化現象?)のも理由の一つです。

さて、本書の事例の半数以上は本人の無知や強欲によるもの。日本国民のレベルの低さをたっぷりと味わえます。アホですね。でも中には本人にまったく責任や落ち度のないトラブルもあるわけで、これはもうかわいそうとしか言い様がありません。暗闇で後ろから刺されるようなものです。ネットの利便性の裏には必ず危険が潜んでいる、と肝に銘じておきたいものです。


書評者: 関 裕司 <>

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