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更新日:2002年11月4日

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書名:「IT革命」はどこへ消えた
「IT革命」はどこへ消えた

著者 三石玲子
出版社 主婦の友社
ISBN 978-4-07-230556-0
発行日
2002年7月25日
価格 1,404円
(本体1,300円+税)
仕様 単色刷/B6判/192頁
分類 コンピュータ一般(教養・読物)
私は、M&M研究所の代表者である三石玲子さんのレポートやコラムを毎月楽しみにしているファンの一人だ。日本のeビジネスの可笑しさを語らせたら、彼女がおそらく日本一だろう。常に利用者の視点で、普通の人の視点で、おかしいものをおかしいと言う。相手が大企業だとますますその切れ味が鋭くなる。普通は大企業の立派なサイトを前にして何か違和感を感じても、ただ口の中でもごもごとするだけなんだが、彼女は違う。「うさんくさい」「バカみたい」「センスなし」とばっさりやってくれるので気持ちがいい。おそらく彼女のレポートやコラムが好きか嫌いかははっきりと分かれると思う。これが好きな私は多少M入っているかもしれないね、玲子女王様。

本書はM&Mのサイトに掲載されている最近のレポートやコラムを一冊にまとめたものだ。ITやeビジネスの現状認識に最適な一冊だと思う。決して難しい専門用語は使わないし、誰もが感じているあたりまえの感覚を正々堂々と大きな声で言っているので、読んでいて辛くない。面白い。彼女の文章を「あたりまえのことしか言っていない」とか「この程度のことでコンサルなんて」と嫌う人もいるようだが、日本人ってなかなかあたりまえのことをはっきりと言わない性分なので、彼女の存在は貴重だと思う。言わなきゃ気づかない裸の王様が多いんだから。

普通の人の感覚、庶民の感覚を忘れてはeビジネスは成功しない。中小企業のビジネスサイトが元気がいいのも、普通の人の感覚を忘れずにあたりまえのことをあたりまえにやっているからだ。新しい企画を考えるとき、代理店のプレゼンを受ける前、サイトをリニューアルしようと思ったとき、そんなときにまずこの本を読んで「あたりまえの普通の感覚」を取り戻しておきたい。


書評者: 関 裕司 <>

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