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更新日:2002年8月30日

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書名:アキバの歩き方 最新版 秋葉原ショップ攻略ガイド
アキバの歩き方 最新版 秋葉原ショップ攻略ガイド

著者
出版社 アスキー・メディアワークス/KADOKAWA
ISBN 978-4-8402-2169-6
発行日
2002年8月2日
価格 1,404円
(本体1,300円+税)
仕様 カラー/単色/A4変型判/79頁
分類 コンピュータ一般(教養・読物)
 私の勤めているお店が大阪・日本橋にあるのだが、秋葉原にも支店をかまえているので、どうしても大阪・日本橋と秋葉原を、商売という視点で比べてしまう。
 もともと秋葉原は、ご存知の通り日本の最大家電街だった。ここに来れば何でも家電が揃う、日本の高度成長を象徴した街だった。しかし、バブル崩壊による不景気とビックカメラやヨドバシカメラに代表されるカメラ量販店の台頭、ヤマダ電機等の家電量販店の躍進等、秋葉原は大阪・日本橋よりも早く家電街としての威厳を失っていったと思う。その点大阪・日本橋は郊外の家電量販店は多いものの、関東のカメラ量販店の出店は遅かったため、秋葉原とは違いゆったりとしたペースで、家電街としてのイメージが薄くなっていった。しかし、その早さが秋葉原という街を救ったのだと思う。秋葉原は家電街としてではなく、新しい街として、早く生まれ変われたからだ。
 本書は、「秋葉原ショップ攻略ガイド」のタイトルの通り、秋葉原にある数々のショップを紹介しているのだが、決して「安いパソコンショップ、品揃えのいい家電屋」を紹介しているわけではない。そう本書は新しく生まれ変わった秋葉原の活気を支えている、グッズ、フィギュア、アニメ、マンガ、同人誌、ゲーム等を取り扱っているショップを紹介した、その手を趣味にした方には必須の本といえる内容である。ショップの他に飲食店の紹介等、写真も多く使われ見やすいガイドブックとなっている。
 さて、秋葉原は生まれ変わったとしても、大阪・日本橋は生まれ変われるのか?それは分からないというのが、私の率直な意見だ。今でも秋葉原は全国の人たちが行く街だが、大阪・日本橋はやはり関西だけをターゲットとした街で、秋葉原と比べても絶対的に訪れる人が少ない。また交通の便等も悪く、昨年梅田にオープンしたヨドバシカメラにお客さんをごっそりと取られているのが現状だ。少しずつだが、本書で紹介されているショップが徐々に日本橋でもオープンしているが、根付くにはまだ時間がかかるだろう。だから秋葉原を意識せず、新たな手法、新たなお店でお客様を呼ぶのが、大阪・日本橋を早く立ち直らせる切り札になるかもしれない。その手法とは?と聞かれても残念ながら答えられないけど。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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