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更新日:2002年2月11日

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書名:会社のWebサイトはこう作る
会社のWebサイトはこう作る

著者 山下美樹 著/有野寛一
出版社 日本実業出版社
ISBN 978-4-534-03321-5
発行日
2001年11月22日
価格 2,376円
(本体2,200円+税)
仕様 単色刷(一部カラー)/A5判/375頁/CD-ROM 1枚
分類 情報通信(インターネット:その他)

「Webサイトはこう作る」という題名がついていますが、HTMLやcgiやデータベースの解説書といった内容ではなく、会社のサイトをどう企画し、どうやって発注し、どう運営・管理するか、という本です。会社の公式サイトというと、広報担当の部署がその役割を押し付けられるケースが多く、残念なことにその部署にはWebの専門的な知識を持った社員はいなかったりするわけです。困りますよね、担当者(担当部署)は。でも、この本はよくできていると思います。この本の著者はおそらく具体的な現場の苦悩を見て知っています。目次を見ただけでもわかりますよ。私も現在Web運営の現場の人間ですから。

本書の前半は「企画を立てよう」→「同業他社のページを研究してみよう」→「企画を再検討しよう」→「ページ構成を決めよう」という実にまっとうな流れというか、大抵の本はこれだけで完結してしまうのですが、後半に入ってなかなか参考になるというか、現場を実際に見ないと気づかないような項目が出てくるのですよ。例えば中途半端な規模の企業(失礼!)の場合、サイトの作成を外部に丸投げすることがよくあります。せっかく出来上がっても担当部署にスキルのある人間がいないため、更新されずに放置されるわけです。最近私も「3年前に作ったきり何も更新していない」という具体例に出会ったのですが、以外と多いんじゃないかな、こういうの。でも本書は、できる範囲でいいから自社で更新しよう、更新するときには妙なソフトを使うんじゃなくて、メモ帳やテキストエディタを使おうよ、と言っているんです。そして、更新しながら社内スタッフのスキルを向上させていこうと。実に前向きじゃないですか。こうでなくっちゃいかんです。

でも実際には他にも苦悩の種はいろいろあるんですよね。例えば担当部署の問題。広報が担当したり、システム関連部署が担当したり、ちょっとかっこよく「全社横断的プロジェクトチーム」を発足させたり(笑)、ただスキルがあるからという理由だけでたった一人でこつこつ作っていたり……。どのケースもうまくいかないんですよ。どういう方法ならうまくいくかというと、私にもそれはわかりません。私自身うまくいってないですから。とほほです。意思決定は難しいし、思わぬ外野から文句は言われるし、勝手に無茶なことするし、担当とその上司で言うことが違うし……、あ〜だんだんグチになってきた。

やっぱりWebサイトは自分だけのものを一人で自由に作るのが一番楽しいです。今回はそういう結論です。それでも会社のサイト作りを担当させられてしまったら、本書はおすすめできる一冊だと思います。



書評者: 関 裕司 <>

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