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更新日:2001年8月31日

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書名:ITコーディネータになろう!
ITコーディネータになろう!

著者 石原智
出版社 同文舘出版
ISBN 978-4-495-55721-8
発行日
2001年8月6日
価格 1,620円
(本体1,500円+税)
仕様 単色刷/A5判/191頁
分類 情報処理試験(その他)

 「ITコーディネータ」とはどんな資格だろうか?申し訳ないのだが、私はこの本を手に取るまで知らなかった。知らないからこそ、この本を読もうと思ったのも事実ではあるのだが。さて、この「ITコーディネータ」という資格は、「ユーザー企業の経営者の立場から、企業の現状を分析し、適切なITソリューション(解決策)を提案し、IT投資のコーディネートをするコンサルタント」だそうだ。実際の開始は、今年の秋からスタートを予定している。

 この「ITコーディネータ」という新資格が生まれた背景には、今年に施行された「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(通称IT基本法)」という法律による、国が提案するIT化が大きく関係している。本書を読んでい頂くと分かるのだが、この「ITコーディネータ」という資格は、主に中小企業で活躍してもらおうという資格である。国は今の不景気を、今までの日本経済の基盤だった「中小企業」のIT化の遅れと考えている。中小企業のIT化の遅れは、IT導入に対して国が何もしなかったという事にほかならない。詳しく資料を見ていくと、平成12年度の「IT革命への対応」という項目の予算は20億円だったの対し、平成13年では倍以上の45億円も割き更なる充実を図ろうとしている。しかしお金だけでは、きっちりとした導入・運営は無理に近い。適切な知識をもつ人材が、それを行わなければ立派な設備も無駄になる。そうならないために、この「ITコーディネータ」が生まれたのだろう。

 本書は、その「ITコーディネータ」になるために必要な情報が殆ど記載されている。「ITコーディネータ」に対して多少なりとも興味を抱いていたなら、是非とも読んでいただきたい。「ITコーディネータ」には初級と上級の2種類あって、初級では認定試験等で合格すればなれる。上級はその初級をステップアップしないとなれない仕組みになっている。簡単にいえば初級での実務だけが判断材料なので、今までの紙一切れではなれてしまう資格ではないのである。少し複雑な制度ではあるが、今までの資格とは違い「実務」重視という点では大きく評価できる。これからはこの「ITコーディネータ」が全国で活躍し、何とかこの不景気に大きな風穴を開けて欲しいと願わずにはいられない。



書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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