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更新日:2001年8月1日

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書名:小学5・6年生用 パソコンで自由研究
小学5・6年生用 パソコンで自由研究

著者 子どものパソコン研究会 編著
出版社 ディー・アート
ISBN 978-4-88648-613-4
発行日
2001年7月5日
価格 1,296円
(本体1,200円+税)
仕様 二色刷(一部カラー)/B5判/124頁
分類 コンピュータ一般(教育)

 やってきました夏休み。まあ、私にはほとんど関係ないんですけど、夏休みといえば自由研究であります。来年からは「総合的学習の時間」とかいう、年中自由研究みたいな教科もできるらしいですが、それも含めて、自由研究のネタ本、というわけですよ。
 「使わなくなったパソコンを分解しよう」とか「パソコンで本格的な燻製作りに挑戦しよう」とか「ゴミの行方をパソコンで追跡しよう」とか、自由研究のテーマが全部で20挙げられていて、内容と要点と、何をどこで調べて何をしてどうまとめるかという手順が説明されていて、さらに「こんなことも調べてみよう」とバリエーションが示してあるという本です。

 パソコンにこじつけた感じも多々あるけど、全体としてなかなかよくできた、役に立つ手引き書だと思います。
 けど、役に立つということは逆にいうと骨抜きだということで、つまり、この本の適当なページを開いて書いてあることに沿って作業を進めれば、創意がなくても工夫をしなくても自由研究ができてしまう、ということですからね。組立てるだけのプラモデルとか、暖めるだけのレトルト料理みたいなもんです。

 そんなんでいいんですか、自由研究とは。総合的学習の時間とは。

 ……いやまあ、小学生でこれだけできれば立派、誰でも最初はとにかく手本をなぞってみるべきなんだし、とも思います。大多数の人は手本をなぞって人生を送っていくのだと、すべての子供に創造性や独自性を求める教育のほうも無理だと、そんなことも考えます。……けどやっぱりつまりだな、子供たちが手本をなぞってOKなんだと思うようにはならないでほしいのですよ。「こんなことも調べてみよう」「あんなことも試してみよう」という、いや、「どんなことをしたらいいのだろう」という、本当はそれが本物の自由研究なんだということはわかっておいてほしい。
 そのあたりで、この本はどうにもいまいち頼りないです。著者のビジョンが見えなくて、実用的であるだけにかえって、並の親や教師が使うと限りなく安易な形だけの「自由研究」に陥ちいってしまう本だという気がします。

 ビジョンというより、ね。著者は「子どものパソコン研究会」というだけでプロフィールがまったくどこにも書かれていないんですよ。協力とゆーのはつまり……って余計な詮索してもしょうがないか。
 まあ、著者プロフィールなんて重箱の裏側み



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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