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更新日:2009年9月5日

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書名:Flash Liteで作る 携帯コンテンツ実践教科書
Flash Liteで作る 携帯コンテンツ実践教科書

著者 東條雅樹岡田昇三よしだゆたか
出版社 マイナビ
ISBN 978-4-8399-3024-0
発行日
2009年7月22日
価格 2,592円
(本体2,400円+税)
仕様 カラー/B5変型判/208頁
分類 情報通信(インターネット:HTML)
 年々、携帯電話の販売数が落ちている。これには大きな理由があるのだが、ご存知だろうか。それはソフトバンクの参入とともに導入された月賦制の購入方法を、各社が足をそろえて実施しているからである。もともと、機器の購入は良くて3万ぐらい、安かった時は1万円をきっていた。その時は、携帯電話はそのぐらいで買えるものと思っていたが、それには大きなからくりがあったわけだ。多くの機能を詰め込んだ最新機種がそのぐらいでの金額で買えたのは、足りない金額を電話の基本使用料に乗せて販売いた。例えば、8万円の電話機を、3万円で買えたのは残り5万円分を基本使用料に乗せて徴収していたというわけ。ある新聞記事でもそのことが書いてあって、結局毎年最新機器を購入するほうがかなり得しているという記事だった。その当時は機器を購入しようがしまいが、基本使用料は変わらなかったわけで、毎年買い換えると残りの5万円を返済せずにまた新しい機器の購入代を払うことになっていたのだ。そこに目をつけ、機器代は全額払ってもらう、その代わり基本使用料は安くする、それが新規参入したソフトバンクの戦略だった。それがユーザーに浸透し、新規獲得で1位になったソフトバンクに対抗した他社。それは結局、販売数の低下、そして最新機種の普及にブレーキをかけた。電話は話せればいい、メールが送れればいいという観点では、その通りなのかもしれない。いつも生活するうえで新しい機種が必要というわけではない。ところが、それに少なからず影響を受けた事もあった。Flash Liteのバージョン普及率である。
 本書は携帯電話で動く、Flash Liteの製作解説書だが、本書でのFlash Liteのバージョンは1.1である。今は3.0もリリースされているし、多くの機能も追加されているのだが、なぜ1.1で書かれたのだろうか。それは携帯電話の販売数が落ち、結局今ユーザーが持っている携帯で一番使えるバージョンが1.1だというデータがあったから。3.0はdocomoの最新機種だけに限られ、ほとんど普及していない。ある意味悲しいところではあるが、ふとそのFlash Lite1.1を見れば、まだまだ発想しだいでは楽しいコンテンツが作れるのでは、というスタンスで本書は書かれている。紹介されている製作事例も1.1の機能を思う存分使っているし、また多くのActionScriptも使っていて、意外にFlashの基本を知るにはとてもいい解説書になっている。基本もさることながら、本書後半ではFlash Liteと携帯の現状なども書かれていて、とてもいい解説書になっている。私自身も1.1でここまでできるとはちょっと驚きだった。この1.1を使いこなす事で、Flashでの基礎的な知識は身につくように思う。携帯でFlashを使いたいと思ったら、教科書的な一冊になるだろう。こちらもまだまだ新しいバージョンは必要ないのかもしれない。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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