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更新日:2009年9月2日

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書名:体系的に学ぶ データベースのしくみ 第2版
体系的に学ぶ データベースのしくみ 第2版

著者 山本森樹
出版社 日経BPマーケティング
ISBN 978-4-89100-665-5
発行日
2009年8月21日
価格 2,052円
(本体1,900円+税)
仕様 二色刷/A5判/316頁
分類 アプリケーション(データベース:RDBMS)
 もうだいぶ前のことになりますが、リレーショナルデータベースについて受けたある講義で、先生がこんなことを言いました。
   「リレーショナルデータベースのしくみは簡単で、誰でも理解できます」
 ぇぇっとあのそのそれですね、リレーショナルデータベースが理解できなくて苦しんでる人が、現にこの教室の中に何人もいると思うんですけどぉ。

 実を言うとそのとき私は、理解できてる組に入ってるつもりでした。理論はともかく実践はある程度それまでに積んでいたし、事実その講義での演習は軽く片付けていたし。
 しかし今にしてよく考えてみると、その講義はたしか「データベース実習」という題目で、データベース理論の講義ではなくて、つまり結局のところ、私は実践はともかくデータベース理論にはついていけない組に入ってるみたいです。なんか、この本読んでてそれがはっきりしてきました。

 まずは昔々のデータベースについて、1970年のE.F.Coddの論文にはじまり現在データベースの主流になっている「リレーショナルモデル」について、リレーショナルモデルに基づくデータベース設計つまるところ「正規化」について、データベースを操作するための言語SQLについて、データベースの物理構造について、トランザクション処理つまりデータ書き込みと障害対策について、データウェアハウスやOLAPやデータマイニングについて、オブジェクト指向データベースやWebデータベースやXMLについて、と、いう具合で、データベースというもののしくみを特定の製品に依存しないでひととおり解説した本、……なのですが、いや、けしてムツカシク書かれているわけではないんだけど、やはりあくまで理論側の視点で書かれているので、たとえば「非キー属性の部分関数従属性と推移的関数従属性を排除することで第3正規形が得られる」なんて言い回しが並んでるわけで、悔しいけどもう頭の固くなりだした私には読みこなせません。
 中身はわかってるはずなんですがねえ、この程度のデータ構造を第3正規形で設計するなんてそれこそ朝飯前にできるんだけど、しかしその裏付けを説明できないというのは我ながら情けない。

 実践派にもわかりやすい説明のしかたを工夫できないものかとも思うのですが、や、とりあえず、まだ頭の柔らかい人たちは苦労してでもこういう理論を読んでおくといいと思いますよ。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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