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更新日:2009年5月13日

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書名:FLASHで作る AIRアプリケーション レシピブック for Windows & Macintosh
FLASHで作る AIRアプリケーション レシピブック for Windows & Macintosh

著者 面白法人カヤック
出版社 マイナビ
ISBN 978-4-8399-3167-4
発行日
2009年4月22日
価格 2,678円
(本体2,480円+税)
仕様 カラー/B5変型判/224頁
分類 情報通信(インターネット:HTML)
 Adobe AIRがだんだん広まって……きているんでしょうか。私はまだ実際にAIRアプリを作ったり使ったりしたことがないもので、普及しているのかどうか正直なところわかりません。というか、実を言うと、Webアプリケーションをローカルで実行するというAIRのしくみにどういう値打ちがあるのかもまだいまいちピンときてないのです。ソフトウェアはWebに移っていく、ユーザ各自のパソコンにインストールする形からサーバに配置する形に変わっていくのがトレンドだと思っているので、AIRはそれに逆行するようで、どうもすんなり納得できない。
 んー、いや、さらに実を言うとこのあいだ、AIRアプリを作る機会を逃したのでした。あるWebサイトで会員専用サービスを設けるために、専用のソフトを作って会員限定で配布すればいいかなという話になって、だったらAIRで作ろうとなったんですが、結局それで立ち消えになってしまった。そんな次第もあって、ことさらにわからないと言いたくなるわけなんであります。いちおう私も、AIRのメリットを額面だけは理解しているつもりなんですが、そのメリットがあるからどういうソフトウェアが作れる、というふうに発想がつながらないのです。つまりやっぱり、Web開発の経験がまだまだ足りないのでしょう。

 そんなわけでこの本。まず最初にAIRアプリケーションの作りかたを軽くさらっておいて、前半はアプリケーションのパーツになるような、部分的なアイディアないしテクニック集です。ウィンドウの表示、ファイルアクセス、操作性、セキュリティ、バージョンアップ、etc。後半は事例紹介、アスクルやスクウェア・エニックスなどのサイトで使われているAIRアプリを、開発者へのインタビュー形式で紹介しています。

 や、実を言うと、中身よりも前半部分のつくりに私は感心しています。実際的な話題選び、まず外枠を作って細部を埋めていく話運び、そして、本文で作ってみせたプログラムからもう一歩踏み出すための周辺情報。これ、そこらのプログラミング入門書に私が不足を感じる点、入門書が単なるお勉強で終わらないために、現場でのスタートアップに役立つために必要だと私が考えているポイントなんです。

 ううむ、なにかAIRアプリを作る機会があるといいなあ、まだやっぱり自信はないけど、……と、そんなことを思いました。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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