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更新日:2009年1月28日

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書名:CG&映像しくみ事典 第二版
CG&映像しくみ事典 第二版

著者 CGWORLD永田豊志 編著
出版社 ワークスコーポレーション
ISBN 978-4-86267-044-1
発行日
2009年1月6日
価格 3,240円
(本体3,000円+税)
仕様 カラー/AB判/208頁
分類 アプリケーション(マルチメディア)
 映画といえばこのあいだ、まあこのあいだと言っても1年前なんですが、日本映画学校の卒業制作映画上映会へ「飛ぶ時間」という作品を観に行きました。いやなに、例によって不純な動機、小野まりえちゃんが出演していたからです。
 そもそも芸術として映画を見る目は私にはないし、技術としてもわからないし、娯楽としても、映像に向かって拍手したり声掛けたりはできないわけで、私としてはやはりまりえちゃん本人がそこにいるお芝居なんかのほうが楽しいよなあ……と、上映が終わって帰ろうとしてびっくり、まりえちゃん本人が後ろのほうに座ってたんです。
 ……ま、それで私がどうしたかどうなったかはご想像にお任せするとして。

 この本は、映画を典型あるいは頂点とする映像作品について、それを作る工程や技術や手法をひととおり概観して図解したものです。書名にCGが付くのは余計なような気もしますけど、まあつまり、あえてCGとうたわない映画でもCGが使われるのが当たり前になった時代、CGでなくてもデジタル処理が当たり前になった時代、そして身近な映像機器がHDに変わろうとしているこの時代、ということでしょう。
 まず簡単なイントロダクション、映写機やモニタなどの機器、映像のデジタルデータといった基礎をひととおり。続いて、プリプロダクション、実写撮影、3DCG、手描きアニメーション、ポストプロダクション、と、映像制作の工程を追う形でまとめてあります。書名のとおり、良くも悪くも百科事典の感じですね。微妙にごまかしてあるところや噛み合わないところも見られるのですが……たとえば、パソコンの種類でネットブックPCが挙げてあるのはいくら今の流行とはいえ無理があるでしょ……、しかし概説として読むとけっこう面白い、ぱらぱらめくって拾い読みするだけでも時間を忘れてしまったりします。
 や、私にとっては面白いとかいう話じゃなくて、実にありがたいですね。私はゲーム関係の技術ドキュメントを主な仕事にしているので、映像に携わることはないけど、その関係の言葉を聞いたらとりあえず表面的なレベルでいいから理解できるようにしておきたい。そういう立場で言うとこの本はたいへん役に立ちます。まあ欲を言えば、日本語と英語と併記してあるともっと嬉しいですけど。
 私と似たような、映像制作の周辺にいる人には同じように役に立つでしょうし、それと、映像制作の中にいる人にも、自分の仕事の上流下流を見渡すような読みかたができるんじゃないでしょうか。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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