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更新日:2007年12月19日

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書名:改訂新版 カラー版 図解 半導体ガイド
改訂新版 カラー版 図解 半導体ガイド

著者 株式会社 東芝セミコンダクター社
出版社 誠文堂新光社
ISBN 978-4-416-10712-6
発行日
2007年12月6日
価格 1,836円
(本体1,700円+税)
仕様 カラー/A5判/168頁
分類 ハードウェア(その他)
 いつだったか、LSIの製造プロセスについて講義を受けたときに聴いた話。

 「シリコンに砒素を混ぜるとN型半導体になりますが、カレーに砒素を混ぜると死刑になります。」

 いやー、これには参りました。いまだに悩んでます。この文章、前半ではシリコンと砒素がおとなしくN型半導体になるのに、後半ではカレーでも砒素でもなく混ぜた人がどこからともなく現れて死刑になる。形式的にはまったく同じ「AにBを混ぜるとCになる」なのに、意味の構造はまったく違っている。しかも、日本語を話す人ならまず誰にでもこの違いはわかる。いったいなぜわかるのか、どこに違いが現れているのか。いやはや、言葉というのは難しいものです。

 と、それはさておきこの本。ダイオードから始まって、トランジスタ、LED、サイリスタ、フォトカプラ、CCDイメージセンサ、MPU、DSP、ASIC、メモリ、オペアンプ、AD/DAコンバータ、などなど半導体デバイスあれこれについて、その機能や動作のしくみや特性やバリエーションなどを写真や図解を豊富に使って説明したもの。基礎知識として半導体の物性や、製造技術や利用技術の主なトピックも盛り込まれていて、まあつまり半導体百科事典とでもいうような感じです。……うーむ、各項目がばらばら脈絡がなかったり、説明自体もいまいちユルいというか厳密・論理的でない感じがあって、パラパラ読む分にはいいと思うけど、まあそのへんも百科事典的な感じです。

 しかしそれにしても、パソコンの周辺分野ですから私も少々は勉強してそれなりには知っているつもりだったんだけど、こうして見るとだいぶ違う世界なんですねえ。とにかく、パソコンの世界に出てくる半導体の話がほとんど出てこない。たとえばチップセットとかGPUとかいった話は出てこないし、応用分野として取り上げられているのもAV機器に携帯電話に自動車に白物家電。
 や、世の中パソコンが中心ではないのだということ、それが私には面白かったです。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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