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更新日:2006年3月25日

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書名:iPodでLinuxしたっていいじゃない 手のひらの中の冒険譚
iPodでLinuxしたっていいじゃない 手のひらの中の冒険譚

著者 池田成樹
出版社 カットシステム
ISBN 978-4-87783-138-7
発行日
2006年1月26日
価格 3,024円
(本体2,800円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/304頁/CD-ROM 1枚
分類 OS(UNIX)
 iPodでLinux。これになんの意味があるのだろうか。iPodは音楽を聴くための機械だ。もちろんその他にも幾つかの機能があることは確かだが、やはりiPodが便利だと思うのは音楽を聴いているときではないだろうか。そこに多くの人から支持を受け、これだけ有名になったのだと思う。
 しかしiPodを一つの機械で捉えた時、その存在に大きな可能性を秘めている事に気づく。CPUを持ち、外部記憶装置(ハードディスクやフラッシュメモリ)を持つその存在は、まるで小型の携帯コンピュータそのものだ。そこにiPodでLinuxという答えもあると思う。本書の前書きで、著者は次のように語っている。「・・・ひとつ私の琴線に触れたのは、CPUがARMコアだったからです。32ビットのCPUで搭載ベースではペンティアムを大幅に上回る出荷数を誇るこのCPUを使ってみたいとずっと思っていました。(中略)Linuxがポートされていない機器にLinuxをポートする、まさにこれは登山する行為と同じようなものだと思えるのです。・・・」と。要するにLinuxを新しい機器で使ってみたい。特にポートされていないコンピュータに使ってみたい。それにはiPodは最適な機器だということだ。そこに魅力を感じなければ、本書は読む必要はないだろう。iPodを壊すはめになる。それでも是非iPodでLinuxをしてみたいという魅力に取り付かれたら、本書は最適な教科書になると思う。
 その本書が解説する内容は、まさしくLinuxで使えるプログラミングをiPodで動かそうというものだ。LinuxはオープンソースのOSのため、OSそのものも何人もの手によって改良され、また発展してきた。もちろんLinux上で動くプログラミングも多くある。この辺の環境は、8ビットCPU時代のPCに向かってプログラミングして、遊んでいた時代と似ているような感じもする。自分の書いたプログラミングをコンピュータで動かす喜びは、ある意味征服感や達成感等の感情にも似ている。Linuxはそうした感情を呼び起こすOSなのかもしれない。本書はそんなLinuxの使い方を丁寧に解説した解説本なのだ。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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