ブックモールPC

ブックレビュー
更新日:2005年4月27日

全レビュー一覧&レビュー検索はこちら >>
書名:UMLによるオブジェクト指向モデリング セルフレビューノート
UMLによるオブジェクト指向モデリング セルフレビューノート

著者 荒井玲子
出版社 ディー・アート
ISBN 978-4-88648-744-5
発行日
2005年4月14日
価格 3,024円
(本体2,800円+税)
仕様 単色刷/A5判/200頁
分類 プログラミング(プログラミング技法)
 しばらくぶりに、UMLの本を手に取ってみました。
 私もUMLをぜひ身に付けておきたいと思っているのだけど、自分が考えていることを整理するために使えることが第一であって、つまり「正しいUML」でなくてもいい、と思っています。どうもこのスタンスが世間一般と噛み合わないようで、読みやすい本に出合えないまま幾星霜。
 まあこの本も「UMLで書いてみたんですけど、あってますか???」というのがキャッチコピーではあるのですが、書いたUML図が自分の考えているモデルと合致しているかどうかを自分で確かめるにはどうしたらよいか、ということがテーマになっていて、その裏にはどういったモデルが適切かというガイドラインがあり、強いてUMLで書かなくてもよい図のこととか、ありがちなよくないモデルの例とか、現場的な感覚が盛り込まれていてかなり面白いです。

 モデルを確かめる方法はいくつか紹介されていますが、特に面白いのは「日本語にして音読してみる」という方法ですかね。たとえば継承関係を表すクラス図を「在庫は受注の一種である」とかいう具合に、声に出して言ってみる。口に出してみてヘンな気がしたら、うむ、在庫は受注の一種だってなんかヘンですね、それは図かモデルかが間違っているということだそうです。
 まあ私としては仕事がら、技術者の日本語センスを信用していないのでこの確認方法も絶対有効だとは思いませんが、しかし手軽な割に一定の効果が見込める、うまい方法には違いないでしょう。

 この他にも、技術文の書きかたのこととか、オブジェクト指向を教える・学ぶのはなぜ難しいのかとか、参考書籍の選びかたとか、私としてはたいへん興味深い話題にもかなりの紙面が割かれていて……一般読者のニーズからすると脇道に逸れているような気もするんですが、まあとにかく私は読んで得をしたと、そう思います。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

全レビュー一覧&レビュー検索はこちら >>

Copyright 2002 Bookmall Japan Corporation All rights reserved.
このWEBサイトに掲載されている記事・写真などの無断転載を禁じます。
このWEBサイトについてのお問い合わせはこちらまで。
株式会社ブックモール ジャパン