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更新日:2005年1月26日

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書名:問題な日本語
問題な日本語

著者 北原保雄
出版社 大修館書店
ISBN 978-4-469-22168-8
発行日
2004年12月10日
価格 864円
(本体800円+税)
仕様 単色刷/B6判/167頁
分類 その他
 私の本業を一言で言うと、プログラマが書いた舌足らずな技術文書をきっちり通じる日本語に書き直す仕事です。ときおりしみじみ思うのだけど、プログラマがきちんとした説明文を書けないのは、なぜですかね。並の人はともかく、彼らはコンピュータの動きをJavaやC言語できちんと書き表すことができるのに、それと同じことを日本語や英語ではできない、奇妙といえば奇妙な話です。

 まあそれはさておき。
 この本についてですが、まえがきによると、大修館が2002年に『明鏡国語辞典』を発刊し……

   それを記念して、全国の高等学校の国語科の先生方に「気になる日本語」を
   指摘していただき、それらの用法について解説するという試みを行った

……ところ大変な好評だったので単行本化した、ということだそうです。おかしな言葉を単に誤用といって指摘糾弾するのではなく、誤用の誤用たるゆえんや誤用が生まれてくる背景を深く解説した、ということも書かれています。

 まあ、主に取り上げられているのが話し言葉なんで、面白おかしく読めるだろうけど私には直接関係ないから……とでも言って深入りしないのが大人の対応だろうとは思うんですがね。しかし、やっぱくだらねえや。「いまどきの若いモンの言葉遣いはなっちょらん」という、それだけの本ですだよ。
 言葉が通じるかどうか、事実を的確に伝えられるかどうかで戦っている私から見たら、「きつねうどんになります」や「理由はないです」や「これってどうよ」をあげつらうというのはつまり、弾丸の飛んでこないところで敬礼がなっちょらんとかいって兵隊をしごいているような、そんな程度のことです。
 これが「先生方に指摘していただき」というのが、なんともやりきれない感じです。先生方よ、そんなことより、きちんと説明する文章の書きかたを教えてくださいよ。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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