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更新日:2004年3月3日

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書名:POSER Figure Studio
POSER Figure Studio

著者 大河原浩一田崎進一
出版社 オーム社
ISBN 978-4-274-06555-2
発行日
2004年2月9日
価格 4,104円
(本体3,800円+税)
仕様 カラー/B5変型判/279頁
分類 アプリケーション(グラフィック:3D)
 Poserというのは人体を描くことに特化した3Dグラフィックソフトで、だいぶ昔から出ていて、今バージョン5まできています。いやー、この本で見ると、すごいところへきたもんですねえ。表情・頭髪・衣服・動き、……昔は、人体というかなり複雑な構造の物体をモデリングするだけでもえらいことで、こんなことができるようになるなんて夢のまた夢だったのに……ってこれはいかん、年寄りモードに入ってしまうじゃないか。

 あわててこの本に話を戻しますが、Poserの解説書です。基本操作、顔、頭髪、衣服などの布地、ポーズ、動作、ライティング、といった各機能について、例題データを読み込んで、はいこうしてああしてほらできましたね、というチュートリアル型の解説になってます。

 うむー、実はちょっと前から考えていることなんだけど、「ジャパニメーション」の成立背景というか、つまり、ああいう画風が世界の中でも特にこの日本で生まれ発展し定着したのはなぜでしょうかね。アニメふうの絵柄が好まれる傾向が日本では他の文化圏よりも格段に強いというのは、いったいどういう伝統・歴史的背景によっているのか、ときおり引き合いに出されるのは竹久夢二ですがさらに昔の日本画につながっていくのかどうか、たいへん興味深い。
 絵画に詳しい知人によると、輪郭線を描くのはあきらかに日本の伝統、というより、ヨーロッパでは絵画の進展のなかで否定された手法が日本ではそのまま残っているのだそうです。
 しかし、目の大きな顔立ちや、絵柄ではないけど主人公の年齢が不自然に低く設定される傾向や、まだまだ謎。美術史・文化史のテーマとしてひとつまじめに研究する価値があると思いますが、私はとてもやれん、誰かやりませんかこの研究。

 て、いかんまた脇道に外れた。
 この本で使っている例題の人体モデルは「ジュディ」と「ウィル」という、要するに西欧人の体格で西欧人の顔型なんですけどさ、やっぱこう、もうちょっと日本人ふうの、というかアニメふうせめてゲームキャラふうの人体モデルだったら、ぜんぜん印象変わって買う気になりやすいだろうなあと、そんな気がしました。
 たとえば「ナナコ」と「タカシ」とか、「レイ」と「シンジ」とか……これはやっぱ無理かな、じゃあー「サラ」と「アキラ」とか……あっ日本人じゃなかった。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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