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更新日:2003年9月19日

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書名:アルゴリズムの絵本
アルゴリズムの絵本

著者 株式会社アンク
出版社 翔泳社
ISBN 978-4-7981-0452-2
発行日
2003年8月5日
価格 1,814円
(本体1,680円+税)
仕様 二色刷/B5変型判/204頁
分類 プログラミング(プログラミング技法)
 パソコンの初心者にとって、一番不思議だと思うのはやはり「ソフト」になるのではないだろうか?あれだけの種類がある「ソフト」が、一つの機械で扱う事ができるというのは、電化製品の中でもかなり特質な存在だ。パソコンに慣れてしまうとそんな事は考えなくなるが、改めて考えると本当にその凄さに驚いてしまう。また、今のような高機能な処理が出来るようになったのも、パソコンそのものの進化は当然のこと、それと共に進化した「ソフト」の事も忘れてはならない。そしてその「ソフト」が「プログラミング言語」によって成り立っている事、それも初心者にはとても不思議な事だと思う。
 本書はその「プログラミング」について書かれている。本書の良い所は、まずターゲットを「プログラミング」初心者に絞って、内容そのものを「プログラミング」の概略、考え方の解説を中心に構成した点。本書ではC言語というプログラミング言語を扱っているが、その言語そのものの解説は殆どない。確かに最初の章で「C言語の基礎」を扱っているが、そこにはプログラミング言語がダラダラと並んだりしない。そこではC言語の特徴等を中心にし、「プログラミング」に慣れさせ、そして本題の「アルゴリズム」の解説へと移っていく。「アルゴリズム」とは、本書の言葉を借りれば「プログラムで何か処理をさせて結果を得るときの手順や考え方」の事。実は「プログラミング」で一番大切なのはこの「アルゴリズム」である。どんなに関数を憶えても、結局の所正しいアルゴリズムがなければ、プログラムも正しく動作しない。本書はそれを理解しているのだろう。だから多くのイラストを使い、「プログラミング」とは何か、を丁寧に分かりやすく解説し、そして「プログラミング」がいかに面白いのかを諭している。初心者の方には是非読んで頂きたい1冊
である。
 ただ私はよく「パソコンは、結局の所大きな計算機だ」とパソコン初心者のお客様やスタッフ話をする。それはプログラミングそのものが「数式」だと思っているからだが、今回本書を読めば読むほどそれを痛感した。だから「アルゴリズム」とはまさしく数学の考え方でもあると思う。ただ間違えないで欲しいのは、数学という学問は数式を使って答えを導きだす学問ではなく、数を使っていろいろな考え方をまとめていく学問だという事。まとまった考えを数式に置き換えているのである。だから「アルゴリズム」に一番大切なのは、数多くの考えを出し、整理する事である。その力必要不可欠なのだ。


書評者: YAS <関西地区某パソコンショップ バイヤー>

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