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更新日:2002年8月7日

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書名:ファインマンさん ベストエッセイ
ファインマンさん ベストエッセイ

著者 Richard P. Feynman 著/江沢洋大貫昌子
出版社 岩波書店
ISBN 978-4-00-005947-3
発行日
2001年3月15日
価格 2,268円
(本体2,100円+税)
仕様 四六判/320頁
分類 その他
R.P.ファインマン。理論物理学者。1965年にノーベル物理学賞を受賞。1988年没。
ふと、ファインマンのエッセイを読み返したくなって、岩波書店のWebサイトを見たら新刊が出ていたので、買ってしまいました。

人間、なんかこう、電池が切れたというか、手が動かなくなってしまうときがあるんですよ。動かないというかつまり、顔を洗ったりご飯を食べたり背中を掻いたりはできるけれど、文章を書いたりデータをまとめたり計画を立てたり、創り出す力、未知へ向かう力がなくなってしまうときがある。
塩見真一も例外ではないのです。

充電の方法はいろいろあるのだけど、今回はファインマンだった。

    あれはコマドリだ。フランス語では○○○、イタリア語では×××、
   ロシア語では△△△で、日本語では▽▽▽というのさ。
    だけど、それはたいした問題じゃない。あちこちの人があの鳥をなん
   と呼んでいるかってだけのことだ。そんなことより、さあ、あの鳥が何
   をしているかを見ようじゃないか。

コマドリだったのか何語だったのかはウロ覚えだけど、とにかくこの話を思い出して、読み返したくなった。この本にもちゃんと載ってましたよ。コマドリじゃなくて茶首ツグミで、ポルトガル語とイタリア語と中国語と日本語だったけど、そんなことはたいした問題じゃない。

科学的とはどういうことか。想像力とは創造性とはどういうことか。
物理を遊ぶとはどういうことか。そしてつまり、人生を生きるとはどういうことか。

僭越を赦してもらったとしても、ファインマンという人をどう評したらいいか私にはわからないです。だって、尊敬されようと傑物と呼ばれようと変人と言われようと、ファインマンにとってはそんなことどうでもいいはずだもの。

そうだなあ……、温泉に行って露天風呂の脇に池があったら、ファインマンもやはり両方に入ってみるに違いない、……というのは、どうですかね。
あはは君も入ってみたのかい、とでも言ってもらえるでしょうか。


書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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