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ブックレビュー
更新日:2002年1月28日

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書名:例解PHP
例解PHP

著者 Andrei ZmievskiSterling Hughes 著/武藤健志 監訳
出版社 翔泳社
ISBN 978-4-7981-0133-0
発行日
2001年11月14日
価格 4,104円
(本体3,800円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/504頁
分類 情報通信(インターネット:サーバ)

さてさて、このブックレビューでは何冊目になるでしょうか。サーバサイドスクリプトの「PHP」の解説本です。なぜ私がこうまでPHPにこだわるかというと、一つはサーバサイドスクリプトであるためウェブの表示が「軽い」こと。サーバ側ですべての処理をしてからHTMLを吐き出すので、ブラウザーでの表示が速いのです。サーバサイドの逆がクライアントサイドで処理されるもの。その代表がJavaScriptやJavaAppletでしょう。これらはサーバではなくクライアント(皆さんが使っているパソコン)側で処理することになるので、ウェブページがなかなか表示されないという欠点をもっているのです(サーバの負担はなくなりますが……)。見る側に負担をかけさせたくないという点でサーバサイドの「PHP」が私のお気に入りなのです。もう一点、PHPのよいところかスクリプトのわかりやすさです。プログラミングの素人の私でも慣れればぐいぐい書けるのですから、プロ以外の普通の人にもおすすめできます。

さて、本書は帯で「初級者からプロまで 独学に最適!」とありますが、PHPの入門書ではありません。PHPをまったく知らない人は手にするべきではありません。英語の題名が「PHP Developer's Cookbook」ですから、PHPを使ったダイナミックなウェブサイトの開発者向けのレシピ集みたいなものです。PHPの小技・大技が満載の本で、初心者〜中級者(ちょうど私くらいのスキル!)にとっては目からウロコの連続な本なのです。PHPに多少慣れてくると、文字列の扱い、データベースとの接続、簡単なselect文、データの表示、POSTやGETでのデータの受け渡しといったものが簡単にできるようになるのですが(これだけでもかなり面白くて感動的)、ここで一つの壁があって、配列、連想配列、ファイルアクセス、自作の関数、クラス、セッション管理といったものができてくると、それはもう「やりたい放題」な世界になるわけです。ここまでくると面白くてしょうがない。こういったところの実例テクニックを具体的なスクリプトで本書は紹介しているわけです。

実例集ですのでリファレンス的な使い方をするのは難しいかな、と思ったのですが、そうでもないようです。だいたいこういうところで悩むんだよな、といったケースが目次にうまく出ているので、以外と調べやすいのです。たとえば簡単な掲示板を作るときに、テキストファイルを読み込んで逆から(新しい書き込みから)表示したいなぁとか、いたずらを避けるためにHTMLのタグ付きの文がポストされたときにはそれらを無効化したいなぁとかね。正規のマニュアルをじっくり読み込めばそういった機能が実現できるのは理解できるのですが、本書はいかにも「よくあるケース」の実例で解説しているので、本当にわかりやすいです。便利です。PHPの魅力を知っている方なら買って損はない、いや、ぜひ一冊持っておくべき本でしょう。



書評者: 関 裕司 <>

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