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更新日:2001年3月21日

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書名:ゲームクリエーターズ バイブル
ゲームクリエーターズ バイブル

著者 Andrew RollingsDave Morris 著/アクロバイト 監訳
出版社 インプレスコミュニケーションズ
ISBN 978-4-8443-1470-7
発行日
2001年2月13日
価格 10,584円
(本体9,800円+税)
仕様 単色刷/B5変型判/730頁
分類 プログラミング(C言語)

 たっかいなあ……。

 いやその、いきなりそれはないだろと私も思いますけど、しかしやっぱりまず一言で言って高いよこれは。
 この際なんで手元のデータをちょっと集計してみました。1998年以降に発刊されたパソコン関連書籍7741点の平均定価は2548円。9800円を越えるものは74点つまり1%で、それも見ていくとDVD-ROM大百科事典とかCD-ROM会社要覧とか資格試験のトレーニングキットとかLinuxのディストリビューションとか、つまり書籍扱いのソフトウェア商品が多い。「本」でこの価格というと10数点しかありません。
 全部じゃないけど私が見覚えてるものは6冊組箱入りとかハードカバーとかオールカラーとかで、はっきり言ってこの本の外観は1万円クラスの本としてはいささか見劣りします。ぱっと見た感じは、むう、5000円クラスだなあ。

 ま、本の価値は外形じゃなくて内容ですからね。この本の内容はというと、大きく4部、「ゲームデザイン」「チームの構成と管理」「ゲームアーキテクチャ」「企画と設計のサンプル」という構成で、ゲームというジャンルのソフトウェア開発について述べられています。ゲーム制作も要するにソフトウェア開発だという観点で、マーケティングして資金を調達して外部仕様をデザインしてアーキテクチャをデザインして人員を割り当ててメンバーの結束を保ってコンポーネントを再利用して工程を管理して品質を管理してドキュメントを書いて製品化してサポートして……と、ソフトウェア工学やプロジェクト管理の理論・手法をあてはめた「ソフトウェア工場」でゲームを作ろうと、そういう本です。
 たしかにこれは目新しい考えかただし、著名ゲームデザイナーのコメントなんかは価値があるだろうと思いますが、しかしそのつまり、基本的に一度読んで要点がいくつか頭に残ればよいという「お話」の本であって、何度も何度も繰り返し利用する技術資料ではない。『人月の神話』が2900円、『ソフトウェア作法』が3800円、ソフトウェア開発の名著中の名著を考えあわせてみても、つまり内容紹介だけをぱっと見ると3000円前後が値ごろ……抵抗なく買える値段だよなあと思います。

 種明かしをしますけど、本の値段を決めるのは外観でも内容でもなく、そしてまた原価でもなく利益率でもなくて、「この値段なら売れるだろう」「この値段なら買う人がいるだろう」という推定、つまりさっき言った「



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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