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更新日:2000年8月30日

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書名:VisualBasicプログラマのためのVisualC++入門
VisualBasicプログラマのためのVisualC++入門

著者 矢沢久雄
出版社 アスキー・メディアワークス
ISBN 978-4-7561-3488-2
発行日
2000年7月26日
価格 2,700円
(本体2,500円+税)
仕様 二色刷/B5変型判/272頁/CD-ROM 1枚
分類 プログラミング(C言語)

 Visual BasicプログラマがVisual C++を使おうとするとけっこう敷居が高いものですが、それは言語が違うからではないんです。だって、もともとCプログラマである私にだってVBのほうが使いやすいですからね。ではなぜ敷居が高いかというと、VC++がけして「Visual」ではないからです。……言い過ぎかな、VBの「Visual」というのはプログラムのユーザインタフェース部分を組み立てる作業をヴィジュアルに行うことができるということで、作成中に画面に見えている状態がそのまま実行状態になるという、GUIソフトを作る開発ツールに似つかわしいネーミングだと私はかねがね感心しているのですが、それに対して、VC++の「Visual」は……うーむ、まあ強いて言えばプログラムの内部構造をヴィジュアルに表示してくれるということになるのかなあ、意味のレベルが全然違っているんですよ。まあ早い話、VBプログラマはVC++をヴィジュアルな開発ツールだと思わないほうがいいです。

 前置きが長くなったけどこの本。
 Visual Basicには使いやすいという長所の一方で、出来上がったプログラムを実行してみると性能が低い……速度が遅くてプログラムサイズが大きい……という短所があります。これを補うために、プログラムの内部はVC++で作って、VBで作ったユーザインタフェース部分と組み合わせて使うと、そういうプログラミング手法を解説した本です。
 まず前半はVC++の操作方法や、C++言語の基本的な構文などがVBと対比しながら解説されています。後半では、VC++でDLLを作ってそれをVBから呼び出すという手法の解説、それからさらに、クラスについてCOMコンポーネントについての解説からコードコンポーネントを作ってVBから呼び出す手法の解説、VBのフォームに貼り付けられるコントロールをVC++で作る手法の解説、最後に付録として、VBプログラム自体を改善して高速軽量化するテクニックの紹介があります。
 サンプルプログラムをもうちょっと面白いものにできなかったかなあという気はしますが、でもこの分量を考えるとしょうがないかな。価値ある内容を手ごろな形にまとめた、なかなかの好著と言っていいと思います。



書評者: 塩見 真一 パソコンの本フォーラム

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